これからの介護は給与面も期待できる

利用者から笑顔を向けられたり、「ありがとう」と言われたりすることにやりがいを感じることが多い一方で、給与面ではあまりやりがいが得られないということが、介護業界の大きな問題として存在します。これは、介護の仕事が一定の法規制の中にあるからこその問題で、待遇の改善がなかなか進まないというのが現状です。

しかし、最近は保険適用外のサービスを介護施設で受けられるようにする、という動きが活発化してきています。保険が適用される安く使いやすいサービスは、利用者からすれば利点は大きかったものの、サービスを提供する側からすればあまり利益にならないものでした。しかし、保険適用外のサービスが増えれば、従業員はそれらのサービスの需要を掘り起こすことで、より高い給与を目指せるようになるのです。家事代行や見守り、リフォームや宅配、専用品の販売、運動用にフィットネス活動を支援するなど、その範囲はこれまでのイメージとはうってかわり、地域を活性化させる地方再生の事業の1つにもなると期待されています。インターネットを利用したサービスなども拡充されることが見込まれていて、1つの施設で従来では考えられないほど多数の利用者を得るということも可能になるといわれています。これらのサービスが拡大することで、低賃金労働からの脱却することが可能となり、また新たなやりがいへと繋がっていくでしょう。この仕事を始めた人々が共通してもっていた不満の1つがきちんと解消されるため、事業者側の企業努力で、サービスを受ける側も提供する側もメリットを得られる時代へと変化していくことになります。